専門ドクターに聞く【木村専太郎クリニック】最新の医療が導き出した、健康のための食事とは。

2019年9月29日(日)

木村専太郎クリニック】木村 專太郎 先生にお話を伺いました。

木村 專太郎 先生

最新の医療が導き出した、健康のための食事とは。

血液検査によって不足している栄養素を調べ、補うことで、分子レベルで体を整えてゆく最新医療・オーソモレキュラー栄養医学。その第一人者・溝口・金子雅俊氏に学んだ、健康に必要不可欠な食事や栄養とは。木村先生に詳しくお話を伺いました。

人間の体には、タンパク質が一番重要!

血液検査の結果から患者に不足している栄養素を診断し、補っていく「オーソモレキュラー栄養医学」。これまで原因不明とされてきた体の不調を解決した例も数多くあり、今後ますます注目を集めそうな医療です。ここでは、第一人者である溝口徹・金子雅俊氏に習った「オーソモレキュラー栄養医学的食事と栄養」について、ご説明しましょう。

まず、水分を除いた人間の体4分3はタンパク質からできていますから、我々の体にとって一番重要なのはタンパク質を補給することです。タンパク質は1kgにつ1日最低1.2〜1.5gは必要であるとされています。特に、植物性タンパク質よりも、体内に必要なタンパク質を合成するうえでの司令役となる必須アミノ酸・メチオニンが多く含まれる動物性タンパク質を摂ることが肝要。

タンパク質の消化は胃内環境に大きく左右されますから、ピロリ菌の退治も必須でしょう。人間の体には、タンパク質が一番重要!全身の健康を支えるビタミン、ミネラルの重要性ビタミンとミネラルの補給も、非常に重要です。特に大切なのは13のビタミンと5大ミネラルである鉄と亜鉛、カルシウム、マグネシウム、カリウム。これらは血液検査を行ったとき、それぞれが細胞内で必要とされる値を必ず満たしていなければなりません。

例を挙げると、亜鉛は皮膚の形成、味覚と精子の成長、目の病気予防などにも関わる欠かせないミネラルで、足りないとさまざまな病気を招くうえ老化も促進させます。

また脳内の神経伝達物質の代謝にはナイアシン、ビタミンB6、鉄が不可欠です。亜鉛、ビタミンCや葉酸も必要です。

これらは肉、魚、卵といった動物性タンパク質に豊富に含まれるため、タンパク質そのものに加えてビタミンやミネラルを補う意味でも、毎日の食事は動物性タンパク質を中心に組み立てるようにしましょう。そのうえで血液検査のデータを元に、体に必要なビタミンとミネラルが入ったサプリメントを摂って機能改善を図る必要があります。サプリメントは、品質が認められたGMP基準(※)を満たしたものを選ぶとよいでしょう。 ※Good manufacturing practiceの略。正式名称は「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理に関する基準」

木村専太郎クリニック:木村 專太郎 先生

12 年間のアメリカ滞在中に医学、緊急医療を学び、同国アイオワ州で外科を開業。アメリカで外科専門医を取得、帰国後「病と健康のよろず相談所」として当クリニックを設立。15 年前からオーソモレキュラー医学を学ぶ。

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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