専門ドクターに聞く【王丸クリニック】シミのレーザー治療

2019年9月29日(日)

シミのレーザー治療について【形成外科 王丸クリニック】王丸 陽光 先生にお話を伺いました。

王丸 陽光 先生

どんなシミも、レーザーをあてれば一発でとれますか?

A.どれもが一発でとれるわけではありません。まずは、シミのタイプの見極めから。

年齢を重ねるごとにシミが濃くなったり増える気がします

王丸先生:シミの原因はいろいろありますが、加齢のほかに紫外線や刺激などによって皮膚がダメージを受けて、それが積み重なって出てくるものが多いようです。

代表的なシミについては、円形状のシミである「老人性色素斑」、ぼんやりとした地図状のシミ(クスミ)である「肝斑」、老人イボと呼ばれるざらつきのある「脂漏性角化症」、そばかすといわれる「雀卵斑」など、いろいろなタイプがあります。

「シミの治療」=「レーザー治療」とよく聞くのですが・・・

王丸先生:シミに対するレーザー治療は代表的な治療法ですが、すべてのシミにレーザー治療や光治療がよいとは限りません。場合によっては、それらの治療でかえって濃くなることもあります。まずは、シミのタイプを拡大鏡や画像の検査でしっかりと分析して、そのシミにあった治療を選択していくことが重要です。

シミの代表格「老人性色素斑」のレーザー治療を教えてください

王丸先生:小さいものでは数秒ほどで照射は終わります。そのあと、かさぶたができるので軟膏を塗る処置をしばらく行います。1~2週間でかさぶたが取れたあと、日やけに似た赤味と茶色味が2ヵ月ほど出てきます。その間お化粧はできますが、日焼け止めクリームなどで遮光を行います。一般的には照射3カ月ほどで落ち着き、1回の治療で終えることが多いです。

シミは複数のタイプが重なって出てくることもあるため、レーザー治療に飲み薬や塗り薬も併用しながら治療を進めていきます。また、シミは再発することもあるので、当院では予防や肌質改善のために肌の新陳代謝をアップさせるレーザー治療やメディカルエステも行っています。

レーザー治療は特殊な治療であり、患者さんによって肌質や治療効果が異なるため、病院選びのポイントは「専門性」と「実績」。シミなどが気になったら、思い切って一度専門医にご相談してみてください。

王丸 陽光 先生

形成外科 王丸クリニック:王丸 陽光 先生

福岡市出身。久留米大学形成外科講師を経て現職。医院で30 年以上続くアザ・血管腫、シミ、ホクロなどのレーザー治療を専門に行っている。心がけていることは「わかりやすい説明と患者さんにあった治療計画」。日本レーザー医学会レーザー専門医・評議員、医学博士。

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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