専門ドクターに聞く【まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック】脚の老化と予防

2019年9月20日(金)

脚の老化と予防について【まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック】前田 朗 先生にお話を伺いました。

A.膝関節は人の動きの要。適度・適切に動かすことが健康寿命を保つカギに。

老化は脚から始まりやすいですか?

前田先生:医学の進歩で平均寿命は延びていますが、健康寿命が追いついていないのが現状です。

健康の基本は、自分の脚で歩いて移動できること。その要となるのが足腰の筋力や膝の機能です。体の中で一番大きな関節は膝。それゆえ、大きな負荷がかかります。人の体を機械に例えれば、膝は体を支える大事な部品で、当然経年劣化しやすい部分です。予防とケアを怠らなければ長持ちします。

高齢になるとどんな症状に注意したらいいでしょうか?

前田先生:階段の上り下りや椅子の立ち座り、正座やあぐらなど膝を曲げる動作で「痛み」や「きしみ」を感じたり、「腫れ」などの違和感を感じたら注意が必要です。放置せず一度医師に相談してみましょう。

中高年を悩ませる症状として多いのは関節軟骨が徐々にすり減って生じる「変形性膝関節症」ですが、予防としては、日頃からできるだけ自分の足で歩いて筋力を維持することです。また、関節は動かすことで健康を保っているので、よく動かしてあげることが必要です。

もう一つ大事なのは、負担をかけないための体重管理。体力維持のためにはタンパク質、糖質、ミネラルなどバランスの良い食事が必要ですが、食べて使わなければ太るだけ。使って初めて筋肉や骨になります。

膝に溜まった水を抜くとクセになるというのは本当でしょうか?

前田先生:患者さんにもよく質問されますが、それはクセになるのではなく、炎症が続いているということです。

膝に水が溜まる原因は、主に「変形性膝関節症」ですが、他にも「関節リウマチ」や「結晶性関節炎」、「化膿性関節炎」などさまざま。腫れをひかせるために水を抜いても、原因に対する治療、対策をしなければ、また溜まります。
原因をつきとめるために関節液の検査、レントゲン撮影などに加え、当院では必要に応じてMRI検査も行います。
併せてリハビリや運動習慣、膝の正しい使い方や筋力が足りない部分の強化方法など、再発しないための生活見直しの指導にも力を入れています。


まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック 院長:前田 朗 先生
兵庫県出身。大阪大学医学部卒業。同大学整形外科入局後、膝関節外科・スポーツ整形外科の臨床と基礎研究に携わる。成田整形外科病院院長を経て2017 年「まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック」を開業。

まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック


理学療法士による個別のリハビリで、自分らしい生活、歩く喜びをサポート。スポーツ外傷等で手術が必要な場合には連携する医療機関で院長が執刀をします。西鉄バス「蔵本停留所」下車徒歩約4分 博多駅から連節バスでアクセスできます。詳細はホームページで確認を。

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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