専門ドクターに聞く【諸岡整形外科病院・クリニック】膝関節の痛み

2019年9月28日(土)

膝関節の痛みについて【諸岡整形外科病院・クリニック】諸岡 孝明 先生にお話を伺いました。

諸岡 孝明 先生

「動ける」という喜びをいつまでも。関節痛を和らげ、楽しい人生を過ごしましょう。

多くの方が罹患する「変形性膝関節症」軟骨がすり減り、痛みが発症

膝の軟骨がすり減る変形性ひざ関節症は、初期は自覚症状があまりありませんが、進行すると動くときの痛みが出たり膝の曲がりが悪くなったりします。重度の方は夜間安静時にも痛みを感じることがあります。

中高年になると、明らかなきっかけがなくても「半月板」という骨と骨との隙間のクッションが断裂し、痛みの原因となったり軟骨すり減りの誘因となったりします。他にも骨壊死、関節リウマチなど多くの膝関節痛をきたす病気があるため、まず、しっかりと診察、検査し、診断を確定させることが大切です。

すり減った軟骨を元に戻すことは困難ですので、すり減っていても痛みが出ず生活制限の原因とならないことを目指し治療します。

自己管理から服薬、リハビリ、手術まで、患者さんの病状、ご希望に合った幅広い治療を。

まず、負担の軽い治療から行うことが原則です。症状が軽い方は、適切な運動、減量など自己管理で対処できることもあります。痛みをご自分でコントロールできない時は鎮痛薬を使用したり、ヒアルロン酸の関節内注入を行ったり、理学療法士によるリハビリを行ったりします。

それでも痛みが続くときは手術を行います。関節鏡手術は、断裂して引っかかっている半月板を切除するという比較的侵襲が少ない方法です。骨切り術という手術は、過度なO脚やX脚を矯正することで負荷を軽減させ痛みを緩和します。スポーツや重労働を行う方に向いています。人工関節置換術という関節表面を人工物で覆う手術は、軟骨の消失や変形が著しい方にも適応となります。

病気の性質や程度を適切に理解し、仕事、趣味、居住環境などに合った治療を選んでいただくことが大切です。皆様ができるだけ好きなことをして人生を楽しく過ごせるよう、お手伝いをさせていただきたいと思います。

専門医による安心の治療体制

併設した専門病院だからこその安心の治療体制。最新の医療設備や多くの手術症例、特に人工膝関節置換術に関しては評価も高く、入院・リハビリまで万全のケア体制が魅力。

諸岡 孝明 先生
諸岡整形外科病院・クリニック:諸岡 孝明 先生

福岡県出身。九州大学医学部卒業。同整形外科入局。米フロリダ大学、九州大学整形外科勤務などをへて現在、諸岡整形外科副理事長。病院全体が年間に手がける整形外科手術は800 例を超える。日本リウマチ学会認定指導医。日本体育協会スポーツドクター。日本整形外科学会専門医。

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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