専門ドクターに聞く【よつばの杜クリニック】最後まで自分の足で歩く自分らしい人生を。

2019年9月29日(日)

よつばの杜クリニック松坂クリニック】田中 摩弥 先生にお話を伺いました。

田中 摩弥 先生

最後まで自分の足で歩く自分らしい人生を。

寝たきりにならず自分らしく生きるためには、足元からの健康が欠かせません。最後まで元気に歩くためには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。田中先生に、フットケア外来の役割や足を健康に保つコツについて伺いました。

足の病気の駆け込み寺、「フットケア外来」

当院のフットケア外来では、足の病気を総合的に診察しています。中でも中心となるのは、糖尿病に由来する足病変のケアです。糖尿病が原因で足切断に至ってしまうケースは珍しくないため、一本でも多くの足を切断から守りたいという思いで診療に当たっています。

一方、糖尿病と関わりのない足の変形や痛み、繰り返すウオノメやタコ、陥入爪、巻き爪といったトラブルにお悩みの方も、非常に多く来院されます。表面に見えているトラブルに対処するだけでは治りにくく、治ったとしても再発を繰り返してしまいます。原因がどこにあるかを考えてアプローチしていくことが治療のカギとなります。

生活習慣や運動習慣、室内外での履物などを把握し、足の変形や関節の動きをみて、一人一人に合った改善策を考えていきます。

トラブルの原因を改善して足元からの健康づくり

足の皮膚や爪のトラブルを予防し健康に保つためには、靴や靴下の選び方も大切です。選び方のポイントや正しい靴の履き方も丁寧にお伝えするよう心がけています。外反母趾や扁平足など足が変形している方、足首が硬い方はウオノメ・タコを繰り返します。足先を使わないペタペタ歩きの方や、足先が浮いている方は巻き爪に要注意です。間違った爪切りで陥入爪(爪が皮膚に刺さって炎症を起こしている状態)になる方も多くいます。爪の治療だけでなく、爪切りややすりがけの方法も指導します。

足のトラブルへの対処法として、オーダーメイドインソールを製作しています。足底圧を分散させることで、疼痛を緩和することができます。これはメガネと同じで、着用している間だけ効果を発揮するもので、室内履きにも入れて常時着用することをおすすめしています。また、ストレッチや足の筋力アップの指導も行っています。

足元の健康を見つめ直すことで寝たきりにならずに、最期まで自分の足で歩いて、自分らしい人生を送っていただきたいと願っています。

田中 摩弥 先生

よつばの杜クリニック:田中 摩弥 先生

九州大学薬学部卒業、東京医科歯科大学医学部医学科卒業。糖尿病などの基礎疾患を持つ患者の下肢救済、予防的フットケアを中心に、地域住民の足の健康づくりにも尽力。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士。

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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