車いすでゴールを目指せ!「キッズスポッチャ!!車いす陸上競技記録会」

2021年5月20日(木)

子どもたち15人が平和台を力走

 障害のある子もない子も、ゴール目指して駆け抜けよう! NPO法人「はぁとスペース」主催「キッズスポッチャ!! 車いす陸上競技記録会」が3月20日、福岡市中央区の平和台陸上競技場で開かれた。福岡、佐賀、大分、宮崎から車いすを常用する子どもたちや、そのきょうだいら15人が参加。力いっぱい車輪を回し、記録に挑戦した。

 

 「障がい者も健常者も一緒に楽しく生活できる場所づくり」を目指す福岡市のNPO法人はぁとスペースは、大分のN P O 法人キッズスポッチャと合同で、3回目となる競技用車いす(レーサー)の体験会、記録会を開催。「障害がある子もない子も、きょうだい一緒に楽しめる競技会」として定着、遠方からの参加も増えている。

 

 はぁとスペース代表の山本美也子さんはあいさつで、「コロナ禍の厳しい時代ですが、子どもたちの頑張りで日本の未来を開いていきましょう」と激励した。

 準備体操に続いて、参加者たちは100㍍、200㍍、400㍍、800㍍の各距離でそれぞれタイムを計測した。初のレーン走行に戸惑う小学生もいれば、大分国際車いすマラソン大会などへのチャレンジを目標に自己ベストを狙う高校生も。さわやかな汗を流し、皆、充実感に満ちたアスリートの顔になっていた。

 

 

駆け抜けた子どもたち ※学年は現在の学年

 

初参加でドキドキしました

立川粋さん(大分市/小学4年)

 車いす陸上は中学生のお兄ちゃんの影響で始めました。きょうはお兄ちゃんとお姉ちゃんと3人で参加。私は大会や記録会に参加するのは初めてでドキドキでした。走ったのは100㍍と200㍍です。100㍍はまっすぐだけれど、200㍍はコースの途中で曲がらなくちゃいけないから、なかなかうまく曲がれなくて難しかったです。だけど、とっても楽しかったから来年もまた参加したいです。

 

双子の兄弟そろって全種目出場 

和気幹太さん(左)、佳汰さん(福岡県吉富町/小学5年)

 今回は去年のタイムを上回ることを目標にしていました。コロナの関係であまり練習できなかったけれど自己ベストが出てよかった。14歳になったら大分国際車いすマラソンや福岡マラソンに出てみたいです。(佳汰さん)

 タイムは去年より下がったけれど、全力で走れたから満足です。佳汰には今はとてもかなわないけれど、目標として頑張りたいです。(幹太さん)

 

車いす陸上に夢中、マラソン大会を目指す

清原大輝さん(宮崎県都城市/高校3年)

  車いす陸上を始めて2年。こんなに熱中できるものと出合えたのは初めてです。去年は100 ㍍と1500㍍、今回は全種目にチャレンジしました。中距離の800㍍は、きつかったけれど追い上げることができたし、手応えもありました。去年の大分車いすマラソンは目標の5㌔を突破できたので、福岡マラソン車いす部門の5.2㌔を完走する自信になりました。 

 

「キッズスポッチャ‼」参加者募集

 

「キッズスポッチャ‼」は以下の日程で今年の開催を予定している。参加希望者は、はぁとスペースに電話、メールで申し込みを。はぁとスペースのホームページにある「お問い合わせ」からも申し込みできる。

 

◇開催日:2021年9月19日(日)、10月24日(日)

◇時間:10:00~12:00

◇会場:平和台陸上競技場

◇申し込み・問い合わせ

◇はぁとスペース  

電話 092-692-6316     

はぁとスペース メール

はぁとスペースホームページ

 

企画制作:西日本新聞社メディアビジネス局

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