産地から“おうちごはん”を応援!#ながさきのやきものキャンペーン

2021年1月19日(火)

400年を超えて愛され続ける長崎の陶磁器、「波佐見焼」「三川内焼」で食卓を楽しく!

 新型コロナウイルスの影響で“おうちごはん”が増え、「毎日の食卓をもっと楽しもう」と器への関心が高まっています。長崎県を代表する陶磁器「波佐見焼」と「三川内焼」の産地でも、毎年恒例の陶器まつりをオンラインで開催するなど、自宅でお気に入りの器に出会える機会を提供。ファンを広げ続けています。

 全国的な人気を誇る波佐見焼と三川内焼ですが、同じ長崎県内に窯元を築く陶磁器ながら、その歴史をひも解けば「日用器」と「献上品」という全く異なる特徴を持っています。それぞれの魅力を受け継ぎながら400年の時を超えて愛されてきた器なのです。

毎日の暮らしを明るく彩る「波佐見焼」

 長崎県の東彼杵郡波佐見町付近を産地とする波佐見焼。その歴史は400年ほど前、朝鮮出兵から帰国する大村藩主・大村喜前と共に日本にやってきた朝鮮人陶工が、登り窯を築いたことから始まります。藩内で磁器の原料が見つかると特産品として日用食器を作り、江戸時代には染付の生産量が日本一になりました。

 当時のベストセラーとして知られるのが「くらわんか碗(わん)」です。大阪の淀川では、商人が小舟で「あん餅くらわんか、酒くらわんか」と声をかけながら、器に盛った食ベ物や酒を売る商いが繁盛しました。揺れる船上では厚手で重心が低い器が重宝され、かけ声から「くらわんか碗」と呼ばれるようになりました。波佐見焼はその全国有数の生産地だったのです。

 高価で庶民にとって高嶺の花だった磁器を、大量生産によって安価に提供し、庶民の食卓を彩ってきた波佐見焼。しかし長年、近県内の伊万里焼や有田焼として流通してきたため、その名が知られるようになったのは1978(昭和53)年に国の伝統的工芸品に指定されてからでした。

 暮らしに根付いて発展した波佐見焼は、今でも和食器の出荷額で全国第3位という人気ぶり。近年モダンなデザインが注目され、お手頃で“インスタ映えする器”としても話題を集めています。

技を極めた美術品のような「三川内焼」

 一方の三川内焼は、長崎県の佐世保市周辺で生産される陶磁器です。朝鮮人陶工により開かれた窯が始まりだという点は波佐見焼と同じですが、それからの道のりはかけ離れています。 
 当初、平戸で窯を開いた陶工・巨関は、息子と共に質の良い陶石を探し、三川内(現佐世保市内)で白磁鉱を発見。平戸藩主・松浦隆信の命により藩用の製陶所を開き、藩の庇護の下で技術を高めていきました。精巧な技術が高く評価され、将軍や大名、天皇に献上。17世紀後半には海外へも輸出されます。

 三川内焼の代表作の一つは、献上品に用いられた唐子の染付。3人、5人、7人の唐(中国)の子どもたちが遊ぶ様子が描かれており、7人が最上とされています。また、精密な透かし彫り、光に透けるほど薄いエッグシェルなど数々の技法を開発。透き通るような白磁の美しさと優雅なデザインで、ヨーロッパの王侯貴族なども魅了してきました。明治期になると一時衰退したものの、地元の豪農により伝習所が設立され、技術が伝承されました。  

 細い筆で描く染付で「まるで1枚の絵のよう」と評される三川内焼。技術の粋を結集した伝統の高級品はもちろん、庶民的な日用品まで、今では多彩なやきものが生み出されています。

写真投稿で2万円ギフト券などをプレゼント!“おうちごはん”応援キャンペーンに応募しよう

 時代の波にもまれながらも400年という長い歴史をつないできた波佐見焼と三川内焼は、「コロナに負けず頑張って!」と食卓から私たちを励ましてくれているような気がします。

 今、長崎県では、産地から“おうちごはん”を応援しようと「#ながさきのやきものキャンペーン」を実施中。波佐見焼か三川内焼を使ったおうちごはんの写真を撮り、「#ながさきのやきもの」をつけてインスタグラムに投稿した方の中から12名様に、1~2万円のギフト券や5,000円相当の波佐見焼セット、7,000円相当の三川内焼セットをプレゼントします。

 おうち時間が増えたこの機会をプラスに捉え、器にこだわり、日々の暮らしをもっと楽しみませんか。 

 

【キャンペーン期間】 2021年1月25日(月)~2月21日(日)
【応募方法】
①Instagramの公式アカウント「@nagasaki_no_yakimono」をフォロー
②お気に入りの写真を撮影
③「#ながさきのやきもの」のハッシュタグをつけて投稿

 

キャンペーンの詳細はこちらから。

波佐見焼振興会

三川内焼オンラインショップ

 

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

【PR】長崎県 産業労働部 企業振興課 産地振興班