食べる喜びをいつまでも 「なめらかすてら」誕生
高齢者の誤嚥性肺炎をなくしたい、その思いから「ゆめカステラプロジェクト」発足
厚生労働省によると、65歳以上の高齢者の死因の第4位は肺炎です。年齢が進むにつれて死因として大きな割合を占める傾向にあり、中でも誤嚥(ごえん)による肺炎が多くなっています。
誤嚥は飲食物を飲み込む力、嚥下(えんげ)に大きく関わっています。
嚥下機能が低下した状態である嚥下障害になると、飲食物を誤嚥してしまい、誤嚥性肺炎のリスクも高まってきます。嚥下障害は食べる楽しみがなくなる、栄養不良になるなど、いろいろな弊害を引き起こします。
嚥下障害のある高齢者は毎日の食事に気を配る必要がありますが、注意を必要とする食べ物の1つに「カステラ」が挙げられました。長崎県の郷土銘菓・カステラが嚥下しにくいということから、何とかしたい、と立ち上がったのが「ゆめカステラプロジェクト」です。
プロジェクトのリーダーとなったのが長崎大学病院接触嚥下リハビリテーションセンター准教授の三串伸哉さんです。大学病院や医療介護従事者をはじめカステラの製造者、パティシエ、大学生、新聞記者、食品メーカー、販売流通など多彩な人たちがメンバーとして参加しています。
「第5回介護食品・スマイルケア食コンクール」で農林水産省食料産業局長賞受賞
カステラにとろみをつけるなど試行錯誤を繰り返しながら試作品を何度も作りました。
改良を重ね、パッケージやネーミングなども検討して誕生したのが「なめらかすてら」です。その名前の通りに素材の一つに寒天を使い、しっとりとした生地ながらも舌の上で溶けていく絶妙な食感を実現しました。
そして2019年4月に「第5回介護食品・スマイルケア食コンクール」で、「舌でつぶせてとろける なめらかすてら」が、農林水産省食料産業局長賞を受賞しました。この受賞は長崎県内では初です。唾液が少なくなった高齢者はもちろん子どもなど、世代を超えて安心して安全に食べることができます。
安全・安心においしさをプラス。 世代を超えて愛されるカステラに
「のどに詰まった経験からカステラを食べるのが怖かった」「安全なおいしいカステラは栄養たっぷりで食が細い高齢者のエネルギー補給にぴったり」「家族からカステラはダメと言われて寂しい気持ちでしたが、これは安心して食べられます」など、「なめらかすてら」の発売以来、高齢者だけではなく、そのご家族、小さなお子さまがいる家庭からも喜びの声がたくさん届いています。
しかも安心して食べられるだけではなく、おいしさにも定評があります。
それはカステラづくりのプロたちが力を合わせ、それぞれが持つノウハウを最大限に生かしているから実現したのです。
おいしいものを届ける誇りを持ち、一切の妥協は許さないという姿勢
ゆめカステラプロジェクトのけん引役ともいえるのが「みかど本舗」です。
400年もの伝統を持つ長崎県の郷土銘菓・カステラの中でも素材を吟味し、職人の技にこだわり、故郷を思う心から生まれたのが同社のカステラです。地産地消をモットーに、地元の安全な食材を生かしたカステラ作りは、高価な素材をふんだんに使うことにもためらいがありません。
長崎県雲仙市のブランド卵「太陽卵」、アレルギーや無添加フリーのお菓子に欠かせない国内産モチ米を麦芽で糖化させた高級水あめ「もち米飴」、そしてホロホロとした口どけが良い小麦粉「特おしどり」の3素材が「みかど本舗」カステラのベースです。
いずれも極上な逸品ばかりで、芳醇で風味豊かな香りと口の中で溶ける食感が生まれる理由がうなずけます。さらに素材に熟練の職人の技を加えることも重要になってきます。自社工場で素材の味を大切に、昔ながらの製法を取り入れ、丁寧に時間を掛けて焼き上げられます。この後にプロの目で検査を受け、合格したものだけが「みかど本舗」のカステラとして市場に登場し、消費者に届けられるのです。
ただ商品を作るだけではなく、カステラの向こうにいる消費者の喜ぶ顔を思い浮かべながら、品質向上にも努めています。さらに自社工場だからこそ、求めやすい価格を実現しています。
長崎ルーツのカステラを守るという誇り、胸を張っておいしいものを届けるために一切の妥協は許さない―その精神が「みかど本舗」のカステラに生きているのです。
企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局
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