路線バスが乗り放題になるシニアの味方「グランドパス65」

2020年1月30日(木)

 福岡の人々の「地域の足」として親しまれる西日本鉄道は、超高齢社会に対応したバス、電車の便利なサービスをいち早く発信しています。自動車事業本部の野口弘一郎さんと樋田明子さんに詳しい話を聞きました。

自動車事業本部 営業企画部 営業企画課 係長  野口弘一郎さん(左)と 樋田明子さん

シニア世代の外出を応援する定期券

 超高齢社会の到来を見据え、西日本鉄道は2000年にシニア世代向けの便利なサービスを開始しました。65歳以上の人限定の定期券「グランドパス65」です。西鉄の路線バス全線が1カ月6100円で乗り放題になり、さらに割安となる3カ月券、6カ月券、1年券の4種類があります。利用者は年々増え、現在は約6万4000人が保有する人気の定期券です。

 野口さんは「シニア世代が気軽に自由に移動できるよう交通手段を確保するのは、広大なネットワークを抱える交通事業者としての使命です」と言い切ります。「いつものお買い物やお出掛けに、旅行などのちょっとした遠出にも便利です。シニア世代の外出の機会が増え、健康の促進にも役立てたらうれしいです」

シニア世代のアクティブな活動を応援するイベントにも参加している

車内で意気投合して「パス仲間」増える

 樋田さんは「年齢に伴い、車の運転に不安を感じている人や、運転免許証を返納した人にもぜひ利用していただきたいです」と提案します。グランドパス65は、運転経歴証明書の交付から1年間はいつでも1000円引きで購入できる「運転免許証返納割サービス」を2014年から実施しています。

 「車を運転していた人ほど、バスになじみが薄いのではないでしょうか。慣れないバスに乗って行き先を間違えるのが不安という声も聞きます。乗り放題のパスがあれば、行き先や停留所を間違えても、料金を気にせず乗り換えられるので初心者に安心です」

 路線バスはエリア内のすみずみまで網羅しています。自宅から目的地の最寄りの停留所まで移動して「車がなくても楽にお出掛けできた」といった感想も多く寄せられているそうです。

 西鉄は毎年6月5日を「グランドパス65の日」と定め、2019年は「わたしの平成バス物語」をテーマにパス保有者から作文を募集しました。349通もの応募作品にはパスの活用アイデアが満載で、「新たなエリアへ足を伸ばしたり、趣味を見つけたり、皆さんとにかくアクティブです」と樋田さん。パスを持つ人同士がバスの中で仲良くなる「パス仲間」の報告が多かったのが印象的だったと言います。


「グランドパス65の日 わたしの平成バス物語」作品はこちら
http://www.nishitetsu.jp/files/uploads/GP65_web.pdf

 

路線バス以外の交通機関の利用もお得に

 グランドパス65は、路線バス以外の交通機関の利用もお得になります。高速バスと特急バスの対象路線の運賃が半額になる他、2020年3月31日まではグランドパス65が搭載されたnimocaカードを使って西鉄電車に乗ると、支払い運賃の半額がポイントで返ってきます。

 65歳の誕生日の前後1カ月間は、1カ月券がなんと2000円オフの4100円で購入できるという「グランドパス65誕生日券」も見逃せません。

 今後も社会の変化に柔軟に対応していくという西鉄。2019年10月からはホテルのようなくつろぎの空間を備えた12席限定のラグジュアリーバス「GRANDAYS(グランデイズ)」の運行も始まっています。

 詳細はGRANDAYSホームページをご覧ください。 https://www.grandays.jp/

今までにないラグジュアリーなバス「GURANDAYS」

2名掛けシートを6列に配置し、空間を贅沢に使用

※掲載されている情報は、2020年1月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。

Fukuoka FUN LIFE Project  ~高齢ドライバーによる事故を減らすために~

 高齢のドライバーによる自動車事故が相次ぎ、大きな社会問題となっています。その背景には「車がないと移動手段に困る」という利便性の問題や「自分は大丈夫」といった過信、車への愛着などがあります。
 西日本新聞社とQラボ(九州しあわせ共創ラボ)は、各関係団体と協力し、安全で誰もが安心して暮らせる福岡を目指す企画「Fukuoka FUN LIFE Project~高齢ドライバーによる事故を減らすために~」をスタートさせました。車を取り巻くテクノロジーの進化や加齢による運転技能の低下を補う方法など、事故防止につながる情報を発信し、「これからの運転」を考えるきっかけを提供していきます。

 Fukuoka FUN LIFE Projectのホームページはこちら

 

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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