65歳以上の人の地下鉄利用は「ちかパス65」がお得
空港線、箱崎線、七隈線と三つの路線がある福岡市地下鉄。高齢者はもちろん、体の不自由な人や子ども、外国人など誰もが利用しやすく、「人にやさしい地下鉄」を目指しています。
福岡市地下鉄を運営する福岡市交通局の藪内駿さんに、安全・安心な輸送サービスの取り組みについて聞きました。
総務部 営業第1課 ICカード係 藪内駿さん
全ての駅にエレベーター、エスカレーターを完備
福岡市地下鉄はお年寄りや体の不自由な人、子どもや外国人など全ての人が快適に利用できるように、駅や車両にさまざまな工夫を凝らしています。藪内さんは「全駅にエレベーターを配置しているので、地上の出入り口から地下のホームまでエレベーターを乗り継いで行くことができます(一部の駅は隣接ビルのエレベーターを利用)。ホーム階からコンコース階までは、上りのエスカレーターを全駅に整備しています」とバリアフリー設備を説明します。
シニア世代はもちろん、誰もが利用しやすい地下鉄
2005年に開業した天神南駅と福岡の西南部・橋本駅を結ぶ七隈線は、全ての駅に上下のエスカレーターを設置している他、車いすでスムーズに走行できるように、ホームと車両の段差と隙間を縮小しています。多機能トイレは全線の全駅に完備しており、誰もが利用しやすいように配慮したユニバーサルデザインを積極的に導入し、注目を集めています。「シニア世代はもちろん、全ての人が安心して気軽に外出できるように、福岡市地下鉄は今後も『人にやさしい』駅施設や車両の整備を進めていきます」
乗り降り自由で気軽に出掛けられる「ちかパス65」
福岡市地下鉄の魅力の一つが、多くの商業施設や公共施設の周辺に駅があること。それぞれの駅の近くには繁華街、海、川、神社やお寺、森や公園など個性豊かなスポットも点在しています。福岡市地下鉄のホームページには、各駅の見どころや周遊のこつなど、お役立ち情報が盛りだくさんです。
藪内さんは「65歳以上の方は、地下鉄全線が乗り放題になる定期券『ちかパス65』が購入できます。ぜひご利用ください。1カ月6000円、3カ月1万6000円、6カ月3万円で、通常の『ちかパス』の半額以下になり、とてもリーズナブルです」とアドバイス。「ちかパス65」は2016年からスタートしたシニア向けのサービスです。乗り降りが自由でいつでもどこでも気軽に出掛けられるとあって、利用者が増加しています。行ったことのない駅にぷらっと途中下車をして、ゆったり散歩するなど新鮮な気分を味わえるのも乗り放題定期券の醍醐味(だいごみ)です。
運転免許証を自主返納した人には「さらにうれしい特典があります」と藪内さん。「運転経歴証明書を提示して、ちかパス65を購入すると、ちかパス65のはやかけんに3000ポイント(円)がもらえる『運転免許返納割』を実施しています。ポイントはチャージすることで、鉄道やバスなどで利用できるほか、いろいろなお店や自動販売機などで、電子マネーとして利用できます。返納後1年以内で2回まで(合計6000ポイント)適用できます」
特に最近は「運転免許返納割」の申請が多くなっているそうです。「高齢ドライバーによる交通事故をきっかけに、免許返納の機運が高まった結果ではないかと考えています。マイカーから地下鉄への乗り換えは、重大な事故の防止につながります。今後も他の交通機関とのさらなる連携を図るなどで、街をつなぎ、人をつないで、福岡の日常を支える都市基盤としての役割を果たしていきたいと考えています」
※掲載されている情報は、2020年1月時点の情報です。プラン内容や価格など、情報が変更される可能性がありますので、必ず事前にお調べください。
高齢のドライバーによる自動車事故が相次ぎ、大きな社会問題となっています。その背景には「車がないと移動手段に困る」という利便性の問題や「自分は大丈夫」といった過信、車への愛着などがあります。
西日本新聞社とQラボ(九州しあわせ共創ラボ)は、各関係団体と協力し、安全で誰もが安心して暮らせる福岡を目指す企画「Fukuoka FUN LIFE Project~高齢ドライバーによる事故を減らすために~」をスタートさせました。車を取り巻くテクノロジーの進化や加齢による運転技能の低下を補う方法など、事故防止につながる情報を発信し、「これからの運転」を考えるきっかけを提供していきます。
Fukuoka FUN LIFE Projectのホームページはこちら
企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局
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