中古住宅の売却や購入をご予定の方、「住まいの健康診断」はお済みですか?

2020年11月25日(水)

 中古住宅の売却や購入を考えている方の中には、「古すぎて売れないかも…」「築年数が長いから安全性が心配」などお悩みの方も多いのでは。

 住まいも人間と同じ。年月を重ねて具合が悪くなることもありますが、骨格が丈夫な建物などは築年数が長くても見た目以上に長持ちします。住まいも私たちのように、健康診断などで状態がわかっていると売主も買主も安心ですよね。

 一般財団法人 福岡県建築住宅センターでは、建築士(既存住宅状況調査技術者)が調査を行い、売買予定の中古住宅の状態を明らかにする「住まいの健康診断書」を発行。売主、買主どちらにとってもメリットがある事業を行っています。

信頼の「住まいの健康診断書付住宅」

 「住まいの健康診断」では、国の定める基準に従い、目視や非破壊検査を実施。構造や雨漏り、設備配管などを調べて報告書にまとめます。「住まいの健康診断」済みの住宅は、「住まいの健康診断書付住宅」として、不動産会社の情報サイトなどで情報提供をされることになります。

 「住まいの健康診断」を申請できるのは、
① 敷地が福岡県内であること
② 売却(購入)予定であること
という2つの条件を満たした中古の一戸建て住宅(主たる建築物)又は共同住宅(住戸単位)です。ただし新築後1年以内の住宅で居住実績のないものは除きます。不動産事業者を通して申請します。

 また、「住まいの健康診断」を受けた物件は、調査済みの信頼できる物件として「福岡県既存住宅流通・多世代リノベーション推進事業補助金」(以下、リノベ推進事業)の対象物件になります。

買主のリノベ費用の一部に補助を受けることができる、「住まいの健康診断書付住宅」

 リノベ推進事業は、福岡県が既存住宅の流通を進め、若年世帯や子育て世帯に対して住宅取得に係る経済的支援を行い、高齢者や子育て世帯などが共に安心して暮らすことができる多世代居住を促す取り組みです。
 

 この補助は、「住まいの健康診断」済みの中古住宅又は親世帯の持ち家を子育て仕様等にリノベーションする際に受けられます。住宅ローンの優遇などの特典もあります。

 具体的には、若年世帯(※1)や子育て世帯(※2)が中古住宅をリノベーションして住まう場合に、一部工事費用が補助対象になります。例えば、子育て世帯が中古住宅を購入して住む場合、「子育て対応改修」工事にかかる費用の3分の1(上限25万円まで)を補助。また、親との近居・同居の場合は、「高齢化対応改修」工事費の3分の1(上限15万円まで)も併せて補助対象となります。

※1 若年世帯:配偶者(婚姻の予約者などを含む)との年齢の合計が80歳以下である世帯
※2 子育て世帯:同居者に18歳未満の者または妊娠している者がいる世帯

 「住まいの健康診断」のメリットは、中古住宅の売主にとっては、持ち家の状態を確認でき、補助対象の物件としてアピールできること。また、買主にとっては中古物件の様々な情報を得ることができること。売主と買主、どちらにも有益な取り組みです。

 お問い合わせは、下記の通り。

【問い合わせ】
●「住まいの健康診断」について 
一般財団法人 福岡県建築住宅センター TEL:092-781-5169
http://www.fkjc.or.jp/jigyo/shindan.php

●「福岡県既存住宅流通・多世代リノベーション推進事業補助金」について
福岡県建築都市部住宅計画課 住環境整備係
http://www.fkjc.or.jp/kikaku/renove/hojo.html

企画・制作:西日本新聞社 メディアビジネス局

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