【福岡教育大学】「教師」という仕事の魅力を1年次から実感できる教育実習

2021年1月20日(水)

 質の高い教員養成行う九州地区の拠点大学として、豊かな知を創造し、力のある教員を育成することを基本的な目標としている福岡教育大学。初等教育、中等教育、特別支援教育と、学生が目指すコースに合わせ、深い専門知識を修得できる教育を行うのはもちろん、他大学にはない充実の教育実習システムも、同大学ならではの特徴。1年次のうちから「教師」という仕事の魅力を実感し、大学卒業までに実践的な指導力を身につけられる体制を整えています。

『力のある教員』を育成するカリキュラム

 子どもたちの人間形成に、大きな影響を与える『教師』という存在。福教大入学者の中にも、自身が出会った教師の影響で教職を目指すようになった学生が、毎年多数いるそうです。

 先ごろ、令和3年度の公立学校教員採用試験に合格したばかりの木村 一貴さん、下田代 佐瑛さんも同様で、「小6の担任だった先生の授業がすごく楽しく、大人になったらこういう先生と一緒に働きたいと思うようになりました」(木村さん)、「特別支援学級の授業を見かけた時、先生が授業で使っている教材に特別な工夫が施されていたんです。生徒の状態に合わせて教材を工夫する姿が魅力的に思えたのが、教師を目指すようになったきっかけです」(下田代さん)。

 教職課程を履修して教師を目指せる大学は多数あります。その中で福教大は、実践的指導力の育成・強化を図れるように構成されたカリキュラムに基づき、『力のある教員』を育成することに注力。初等教育教員養成課程では、小学校教員に求められる幅広い知識・技能を。中等教育教員養成課程では、専攻する科目ごとの知識や教員としての資質を。特別支援教育教員養成課程では、障害を持つ子どもたち1人ひとりのニーズに応じた教育を行える高い指導力を…と、それぞれの分野のエキスパートを目指せる教育を行っています。

 


教員採用試験に合格した下田代 佐瑛さんと木村 一貴さん


 「他大学で教員を目指す場合、教職以外の講義も履修しなければならないので、アルバイトなど学外活動を通じて見聞を広げるのが難しいと思いました」(木村さん)、「私は最初から特別支援学校の教員を目指していましたが、他大学では3領域しか履修できないのに対して、福教大なら『視覚障害』や『聴覚障害』など5領域が取れるのが魅力でした」(下田代さん)と、木村さん、下田代さんの2人も、教員養成教育の専門性が“決め手”となって福教大を選んだそうです。

教育実習を通じて改善すべきポイントを模索

 『教師としての力』は、座学だけで修得できるものではありません。教育現場で通用する実力を養成するには、講義で身につけた基礎知識と技能を教育実習で実際に使ってみて、その手応えや反省点を基に改善すべきポイントを取り出したり、子どもたちへの伝え方に工夫を加えたりすることが重要です。

 教職課程を持つ多くの大学では、教育実習を体験できるチャンスは4年間のうち4週間ほどしかありません。その点、福教大の教育実習は、1年次の『体験実習』で教育者の視点を体験し、2年次の『観察参加』で3年生の本実習を観察した後に、『基礎実習』で授業改善のための方法を模索。3年次の『本実習』では、実際に教壇に立って実践的指導力の基礎を培い、4年次の『教育総合インターンシップ実習』で、教師としての資質及び力量をさらに高めるといった具合に、4年間にわたって段階的に、実践的な力を身につけられるよう配慮されています。

 「体験実習を経験して以降、自分なりに指導案を作ったり教材について研究したり、準備してきたつもりです。しかし3年次の本実習で、自分が想像していた以上に細かな工夫が必要なんだと痛感しました」「小学1年生の算数の授業を担当したんですが、低学年だと言葉を噛み砕きながら簡潔に言わなければ、伝わらない子がたくさんいることを知りました」と、下田代さん。

 


 

 木村さんの場合、塾講師のアルバイトをやっていたことから、「子どもの前で教えることにはそこそこ慣れていたので、本実習前には“イケるんじゃないかな”という自信がちょっとだけありました。実際、塾で使っていた教材を部分的に活用する指導案を提出したら、褒めていただけました」「ただ、実習終了後に担任の先生からダメ出しされる部分がたくさんあったほか、明らかに“授業が面白くない”という表情をしている子どももいて、知っていることだけやってもダメだということを思い知りました」。

 木村さん・下田代さんとも、『現場でなければ身につかないものがたくさんある』ということを、教育実習を通じて強く感じたようです。

自分自身を成長させるボランティア活動

 専門性が高く内容も充実したカリキュラムと、4年間にわたって実践力を高める教育実習。それらの体制に加え、大学をあげて取り組んでいる『ボランティアサポートシステム(UTEFVSS)』や、同じ目標を持つ学生同士の励まし合いとアドバイスも、同学ならではの“教育資源”と言えるでしょう。

 「夏休み期間中に行われる、肢体不自由児と学生とのボランティアイベントに毎年参加しました。介助が必要な子どもがたくさんいるのですが、食事の食べさせ方1つとっても、子どもの視界に入るように口元に運び、声かけしてあげないと、誤嚥の危険性がある…など、新しい学びがたくさんありました」と、下田代さん。その経験と知識は、彼女が特別支援教育に関わる教員になった後も活かされるはずです。

 

 

 一方、「塾講師のアルバイトを重視していたせいで、ボランティアにはほとんど参加していないんです」という木村さんも、「その分、同級生や先輩方と意見交換したり、アルバイト先で覚えたコツ…例えば、やる気が無さそうな子どもには身近な話題を振ってみて、そこから勉強に紐付けたりする方法を、教育実習で応用することができました」「逆に、教育実習でやったことを塾の授業でも応用してみて、子どもたちの反応を見てみるなど、アルバイト重視ながらも貴重な体験ができたと思います」。

 2017年秋、改正教育職員免許法が施行されたのに続き、20年度からは約10年ぶりに改訂された学習指導要領に基づいた授業が、まずは小学校から順次実施されていきます。教師に対して、これまで以上に広い知識・知見と応用力、社会全体を見渡せる能力が求められるようになったわけです。

 そんな中で木村さん・下田代さんは、「他の大学では学べないことが多く、実習の機会も多い分、教員を目指す気持ちが自ずと高まってきます。『教育』についてしっかり学びたいのならば、この大学を勧めたいです」(木村さん)、「同じ目標に向かって頑張っている学生ばかりが集まり、座学と実習、さらに色々なボランティアで見識を高められる福教大なら、楽しく充実した学生生活が送れます」(下田代さん)と、大学への進路選択中の後輩たちにエールを送っています。

 

<福岡教育大学>

 九州の教員養成拠点大学として、学校教育3課程(初等教育、中等教育、特別支援教育)を軸に、1年次から段階を踏んで深めていく教育実習や近隣市町村の学校などに出向くボランティア活動等を通じて、学校現場で高い実践力を発揮できる教員の養成に力を入れています。

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企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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