専門ドクターに聞く【あだち脳神経外科クリニック】脳と神経の障害

2019年9月28日(土)

脳と神経の障害について【あだち脳神経外科クリニック】安達 直人 先生にお話を伺いました。

実際に患部を見ることができない脳と神経の診察。

頭痛、めまい、しびれ、物忘れこんな症状が起こったら…迷わず脳神経外科の扉を叩いて

頭痛やめまい、しびれや物忘れ、これらにひとつでも当てはまる方は迷わず脳神経外科を訪れてください。今までにない頭痛が起こったら、脳卒中やくも膜下出血が隠れているかもしれませんし、めまいは脳梗塞の前兆かもしれません。

しびれの症状はつい整形外科に行きがちですが、脳腫瘍なども考えられます。物忘れに関しては、アルツハイマー病だけでなく脳の血流の改善などで治る場合もあります。何かおかしいなと感じた家族が連れてくる患者さんに関しては、もう認知症が進行している場合がほとんどです。

これらの症状は、自身での判断は不可能です。まずは、脳の中を可視化する必要があります。そこで重大な問題があるか、そうでないかを判断するためにMRI検査を行います。

最新のデジタルMRI診断は今や「2分」で可能な時代

MRI とは「magnetic resonanceimaging」の略で、強磁場を起こして生体内の情報を映像化する機器です。一般的にMRI検査は40分ほど動かず、機械の中でじっとしなければならない検査というイメージをお持ちかと思います。実際、胃や腸など活発に動く内臓器官と異なり、ほとんど動かない脳の診断にはMRIが最適です。

磁場を使うMRIは体への影響はほぼなく、当院で採用している最新の「デジタルMRI」は最短2分で画像化が可能です。診断時間を短縮することでのメリットは、じっとできないお子様や認知症患者にも対応可能なところです。

脳を守るためにも検査を

当院では、認知症相談や後遺症相談などスマートフォンを利用した「ネット診察(遠隔医療相談)」も行っています。また、認知症になる可能性を探ったり、お子様の適正を判断する遺伝子検査などの最先端の受託サービスも行なっています。

症状が出てからでは、脳の回復は見込めません。脳を守るために、ぜひ一度MRI検査をおすすめします。

あだち脳神経外科クリニック:安達 直人 先生

広島県出身。山口大学医学部卒業。スイスチューリッヒ大学病院客員医師、厚生労働省保険局特別医療指導監査官、大西脳神経外科病院部長、沼田脳神経外科病院院長など脳のスペシャリストとして培った豊かな経験を活かし、2015 年「あだち脳神経外科クリニック」開業。

企画・制作/西日本新聞社メディアビジネス局

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専門ドクターに聞く【福岡輝栄会病院】狭心症・心筋梗塞

2019年9月28日(土)

狭心症・心筋梗塞について【福岡輝栄会病院】大塚 頼隆 先生にお話を伺いました。

冠動脈の詰まりによって起こる「狭心症」や「心筋梗塞」。早めの発見・治療が肝心です。

加齢とともに起こる動脈硬化が引き金に

心臓は全身に血液を送るポンプとして働きますが、心臓自体にも酸素や栄養が必要です。心臓に酸素や栄養を運ぶ血管が冠動脈。人間は加齢に伴い、血管に脂肪が付着し、動脈が硬くなったり、または狭窄したりする動脈硬化が起こります。

冠動脈に動脈硬化が起こり内腔が狭くなると、運動中に冠動脈が供給する血液が不足し、胸が苦しくなったりすることがあります。これが「狭心症」です。狭心症には主に安定狭心症と不安定狭心症があります。安定狭心症は、運動すると症状はあるものの増悪がありません。

一方、不安定狭心症は、徐々に運動できる範囲が少なくなったり(閾値の低下)、発作の頻度が増えたり、何もしていないのに発作が出現したりするなど、明らかに狭心症の症状が悪化しているものを指します。この不安定狭心症は、心筋梗塞に近い病状で、突然死のリスクもあるため、早急な治療が必要です。

心筋梗塞は、冠動脈の動脈硬化がなんらかの原因で急に破綻し、その部位に血栓(血の塊)ができ冠動脈の血流を完全に塞いでしまうために起こる病気です。血流がなくなり、30分以上も心臓の筋肉に酸素や栄養が行き届かなくなると、心臓の筋肉は壊死します(心筋壊死)。心臓の筋肉が壊死してしまうと、不整脈が出たり、心臓のポンプとしての機能が低下し、心不全が起こりやすい状態になります。

高血圧や生活習慣病など持病のある方は要注意

動脈硬化の原因である高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙や近親者に心臓病の方がいる家族歴のある方は要注意です。

最近では、これ以外にも生活習慣病の高尿酸血症、慢性腎臓病などもリスクと考えられています。性別では男性が8割と多く、女性は2割程度と少ないです。しかし、女性は閉経後から動脈硬化が進行しやすく、高齢化の日本においては女性の割合が増えてきています。

胸が苦しくなる「胸痛」など前兆を感じたらすぐに受診を

典型的な症状はどちらとも胸が痛くなる胸痛です。ほかに胸部圧迫感、胸部絞扼感、胸部違和感、息切れ、息苦しさ、呼吸困難などのさまざまな症状で発症することもあります。また、胸の症状ではなく、喉が詰まったり、左肩の痛みが出たりすることもあります。

また、10人に1人程度は症状がない、無症候性心筋虚血の方も。特に高齢者や糖尿病の方に多く、注意が必要です。30分以上症状が持続する場合は心筋梗塞を疑います。心筋梗塞の方が狭心症よりも症状が強く、冷や汗などを伴います。また、狭心症のような症状の前兆がある方が半分、あと半分は突然起こるので、前兆がなくとも注意が必要です!

軽度であれば薬物治療。状況に合わせて外科的手術や負担の少ない内科的手術も。

治療法は薬物療法や手術。再発防止にも留意を

治療法については、狭心症の場合ですと、薬物療法(症状を緩和する)、経皮的冠動脈形成術(狭窄している冠動脈を拡げる)および冠動脈バイパス手術(外科的に狭窄している冠動脈の先に新たに血管をつなげる)があります。

私の専門である内科的手術、経皮的冠動脈形成術は、40年前から始まった治療法で、外科的手術に比べて低侵襲な治療法です。手首や足の付け根の血管にカテーテルという細い管を挿入し、そのカテーテルを通して風船やステントといわれる金属性の金網で冠動脈の狭窄を拡げ、症状を改善させます。状況によっては外科的手術がいい場合もありますので、主治医とよく相談してください。

心筋梗塞は、いち早く冠動脈の閉塞を解除させる必要があります。それには、すぐに治療できる経皮的冠動脈形成術が非常に有用です。一度、狭心症や心筋梗塞になると再発するケースが多く、厳密な薬物療法が必要です。生活習慣病の治療をしっかり行うことと、禁煙や運動療法などの地道な努力も。

状態によって治療の基準が違いますので、かかりつけ医とよくご相談されてください。

大塚 頼隆 先生

医学博士。日本内科学会認定医。日本心血管インターベンション治療学会専門医・代議員。日本冠疾患学会評議員・特別正会員(FJCA)。
米国心臓病学会特別正会員(FACC)。ヨーロッパ心臓病学会特別正会員(FESC)。久留米大学心臓血管内科客員准教授。

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専門ドクターに聞く【まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック】脚の老化と予防

2019年9月20日(金)

脚の老化と予防について【まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック】前田 朗 先生にお話を伺いました。

A.膝関節は人の動きの要。適度・適切に動かすことが健康寿命を保つカギに。

老化は脚から始まりやすいですか?

前田先生:医学の進歩で平均寿命は延びていますが、健康寿命が追いついていないのが現状です。

健康の基本は、自分の脚で歩いて移動できること。その要となるのが足腰の筋力や膝の機能です。体の中で一番大きな関節は膝。それゆえ、大きな負荷がかかります。人の体を機械に例えれば、膝は体を支える大事な部品で、当然経年劣化しやすい部分です。予防とケアを怠らなければ長持ちします。

高齢になるとどんな症状に注意したらいいでしょうか?

前田先生:階段の上り下りや椅子の立ち座り、正座やあぐらなど膝を曲げる動作で「痛み」や「きしみ」を感じたり、「腫れ」などの違和感を感じたら注意が必要です。放置せず一度医師に相談してみましょう。

中高年を悩ませる症状として多いのは関節軟骨が徐々にすり減って生じる「変形性膝関節症」ですが、予防としては、日頃からできるだけ自分の足で歩いて筋力を維持することです。また、関節は動かすことで健康を保っているので、よく動かしてあげることが必要です。

もう一つ大事なのは、負担をかけないための体重管理。体力維持のためにはタンパク質、糖質、ミネラルなどバランスの良い食事が必要ですが、食べて使わなければ太るだけ。使って初めて筋肉や骨になります。

膝に溜まった水を抜くとクセになるというのは本当でしょうか?

前田先生:患者さんにもよく質問されますが、それはクセになるのではなく、炎症が続いているということです。

膝に水が溜まる原因は、主に「変形性膝関節症」ですが、他にも「関節リウマチ」や「結晶性関節炎」、「化膿性関節炎」などさまざま。腫れをひかせるために水を抜いても、原因に対する治療、対策をしなければ、また溜まります。
原因をつきとめるために関節液の検査、レントゲン撮影などに加え、当院では必要に応じてMRI検査も行います。
併せてリハビリや運動習慣、膝の正しい使い方や筋力が足りない部分の強化方法など、再発しないための生活見直しの指導にも力を入れています。


まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック 院長:前田 朗 先生
兵庫県出身。大阪大学医学部卒業。同大学整形外科入局後、膝関節外科・スポーツ整形外科の臨床と基礎研究に携わる。成田整形外科病院院長を経て2017 年「まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック」を開業。

まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック


理学療法士による個別のリハビリで、自分らしい生活、歩く喜びをサポート。スポーツ外傷等で手術が必要な場合には連携する医療機関で院長が執刀をします。西鉄バス「蔵本停留所」下車徒歩約4分 博多駅から連節バスでアクセスできます。詳細はホームページで確認を。

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